街の中心、噴水広場を通り冒険者ギルドに着く。
「グリズリー五体の魔石だ。」
カウンターに今回の成果をずしっと置く。
「ありがとうございます。今回も早いですね。ハンスさん達も先程いらして、宿へ戻りましたよ。」
「そうか。」
「キョウヤ様は今回D+のクエストを完了しましたので、現在のEランクからDランクに昇格です。おめでとうございます。」
「ああ。」
「これからC+のクエストまで受注可能になります。それではこちらが今回の報酬の千五百ルクになります。」
ちなみにこちらの物価で日本の通貨に換算すると一ルク百円だ。今回の報酬は日本円にして十五万円程度となる。D+のクエストを月に二、三回こなせば当面は生きていけそうだと算段出来る。
報酬を受け取り、冒険者ギルド一階の酒場に座り、食事を注文する。
「冒険者ランクも順調だな。」
「さすがお父さまです。」
皆で戦ったのに何故か俺が褒められる。気分は悪くない。
「皆も頑張ってくれたからご褒美だ。腹いっぱい食べてくれ。」
「「「人造精霊(わたしたち)の一番のご褒美は創造主(マスター)の魔力充填(マナチャージ)です(だよ)。」」」
三人の声が揃う。うーんそこまで気持ち良いのか魔力を注がれるという事は。少女達の若い身体を触る事が彼女達にとって至福の時間なのは、俺としてもとても嬉しい事である。
今日のクエスト報酬は千五百ルク。日本円にして十五万円なので、奮発して良い肉を頼んだ。
衣食住も魔神の力を使えばいくらでもどうにかなる事だが、きちんと努力しそれに見合った見返りを基本的には得ていこうと思っている。冒険初心者として、少しずつそうした努力と成果を積み重ねていきたい。
今日の晩餐はリブステーキだ。サラダとスープも添えられている。かなり大きい。
「「「「いただきます。」」」」
ひと口肉を口に入れる。
………。
「うまっ!」
思わず声に出してしまう。やはり良い肉は美味い。娘達も喜んでくれている。
「すっごく美味しい…!」
「ンーーッ!パパ美味しいよ!ありがと!」
「幸せ〜!ありがとうお父さん!」
娘達の幸せそうな様子に俺も嬉しくなる。込み入った話の前に先ずは目の前の料理を平らげてしまおう。
厚い肉を噛むと、ぐじゅりと旨味の詰まった肉汁が口内に溢れ出る。存分に咀嚼し、飲み込む。合間にサラダとスープで口直しする。
数十分かけ、十分味わって食事を終える。皿は綺麗に空だ。食後のコーヒーを注文する。
「「「ごちそうさまでした!」」」
「おそまつさまでした。」
少女達は精製された段階で既に日本式のマナーは備わっていた。食べ物にはきちんと敬意を払うべきなので、おかげ様で気持ち良く食事の時間を過ごせる。
コーヒーを飲み一服しながら、今後の方針について話し始める。
「まずは俺達の家を探そう。借家を探すのが現実的だな。それに買ってしまうよりフットワークも軽い。他の街にもいずれ行きたい。」
「お父さまと毎日同じ部屋で寝れれば私は他に希望はありません。」
「レイナも!」
「まゆもー。」
ガクッと脱力する。彼女達は夜の魔力充填(マナチャージ)が何より大事なようだ。
「四人が寝れるとなるとキングサイズの二倍大きい特注ベッドになるからな。それを置ける部屋というのは中々無いと思うぞ。」
「「「えっ!!!」」」
この世の終わりの様な顔をする三人。
「だから基本的にセミダブルかダブルのベッドが置ける部屋が二部屋ある物件を探そう。たまに俺の空間歪曲魔法で皆一緒に寝れる様にするから。」
「「「はい…。」」」
渋々了承する三人。最初から度の過ぎた贅沢はいけない。努力し徐々に生活レベルを上げていくのだ。
部屋を借りてしまった方が、冒険者ギルドの二階の宿を毎日取るよりも支出は抑えられる。彼女達にも早く装備品を買ってあげたいと思っていた所だ。
衣装は各々好きな様に変更する魔力は与えているが、武器の精製は俺しか出来ない。ルナは身体変化(トランス)で身体を単純な刃物や鈍器などの武器に変える事は出来るが、俺の様に特殊効果が付加した魔剣を創ったりする事は不可能だ。
なので、武器は武器屋で買い揃えようと思っている。物件を見た後は武器屋へ行こう。
方針が固まったので、今日はもう休憩だ。
本日もまたギルド二階の宿を取る。今日俺と同室なのは…ルナだ。
ルナが今晩着ているのは、ピンク地にいちご柄の入ったロリロリの水着だ。腰周りにはフリルが付いていて超極ミニのスカートを履いている様に見える。股間部分も全部いちご柄なので、まるでいちごパンティがミニスカから丸見えになっているようだ。
「DODのやわらかセクシーのコスまんまだな…。素晴らしい。」
「あ、ありがとうございます…。」
ルナの肢体をじっくり見つめる。俺の無遠慮な視線に恥ずかしそうに身をよじらす少女。
何度見ても、人造精霊(ドール)は本当に美しい。正に人形の様な非の打ち所の無い美貌だ。今晩もたっぷりとこの可憐な美少女を淫らに鳴かせるとしよう。