013 ドール達の可愛い嫉妬

「「「チッ!メス猫どもが…!」」」

俺の可愛い人造精霊ドール達から聞き慣れない言葉が零れた。

「発情しやがって…!マジウザい!」

レイナさん?

「この程度の顔面でお父さんに色目使うとか!ありえないんですけど!」

まゆ…んん?

駆逐デリートしてやる…。ブツブツ…。」

ルナが一番危ない事を考えている。

「お、落ち着け三人共!俺が他人ひとから良く思われるのは悪い事じゃないだろう?」

三人は憤怒に燃え今にも喰ってかかりそうな勢いだった。

「おっ、お父さま…!」

だがほんの数瞬後、ルナが自分達は創造主と人造精霊というそもそも主従関係にある事を思いだし、態度を急変させた。

「申し訳ございませんでしたお父さま。身の程をわきまえず…。敬愛すべき創造主様マスターに大変失礼致しました…。」

ルナに習いレイナとまゆも態度を改める。

「パパ…いえ、創造主様マスター…ごめんなさい。」

「お父さん…。創造主様マスター、すみませんでした。マスターの器なら、愛人の五人や十人は当たり前ですよね…ごめんなさい。」

知らずに自分達が創造主オレに対し、同等の恋人のように振る舞い、独占欲を剥き出しにした事を酷く反省した三人。あくまで立場は俺が上、少女達は仕える存在という事を再認識してくれた。

「判れば良い。ただお前達の気持ちは嬉しいよ。ありがとうな。」

ぽんぽんと頭を撫でてやる。

「「「創造主様マスター…!」」」

一瞬にして目がハートになる人造精霊ドール達。

彼女達にはこれまでの様に普段フランクに対応しつつ、締めるべき所は締めていこうと心に決める。

「あー…。もういいかな?予定決めね?」

ハンスが四人の世界に浸っていた俺達を呼び戻した。

「ああすまん。出立は明日でいいか?」

「おう、そうするか。お前達もいいな?」

ハンスが女性陣に話しかける。

「ハ、ハハハハ…ア゛イ!」

イリカ達は先程、人造精霊ドールに本気の殺気を浴びせられ完全に震え上がってしまっている。可哀想に…。

「では明日朝。待ち合わせはここで。」

「了解!よろしくな!」

ハンス達と別れ、そのままギルドの酒場で夕食を取る。

「ふぅ…ヒヤヒヤしたぞ。」

「「「ごめんなさい…。」」」

「とりあえず食べよう。」

温かいシチューを頼み、パンと共に胃に流し込む。胃に物が入ると少し落ち着く。

「これからは女の人に殺気を送らない事。」

「分かりました…。」
「はぁい…。」
「うん…。」

三人共しょんぼりしてしまった。何だか少し可哀想だな。

「そうしょげるな。今日は三人全員にいっぱい魔力充填マナチャージしてやるから。」

「「「ほんとう(ですか)!?!?!?!?」」」

途端に生き生きとし出す人造精霊ドール達。
やれやれ。娘達は本当に注がれるのがお好きなようだ。

「ああ。今日は特別に空間歪曲魔法で広い寝室で寝よう。」

もし彼女達にしっぽが生えていたら、激しく左右に振っていた事だろう。そう思える程分かりやすく歓喜する少女達。

夕食を終え、三人を付き従え寝室に向かう。魔法で寝室を広くし、数人が寝れる程大きなベッドを精製する。

今晩の彼女達の装いは、ひらひらレースの穴空き下着に同色の網タイツだ。所謂オープンブラ、オープンショーツと言われるもので、大事な部分に穴が空いていて着衣のままでも出来・・る仕様になっている。

下着の色はルナがピンク、レイナがショッキングオレンジ、まゆが白だ。
正直とてもえっちだ。前回のマイクロビキニ水着の時も思ったが、こういう装いはなまじ裸よりもいやらしく感じる。

「今日も良く似合っているぞ。」

「「「ありがとうございます…。」」」

この娘達はいつもエグい夜着を着て来る割に物凄く恥じらう。男としては恥じらわれると萌えるから良いのだが。
何というか、『本当は恥ずかしいけどマスターに喜んでもらう為に頑張ってえっちな服を着てます』という想いが伝わってくる。とても健気で好感が持てる。い奴らじゃ。

今晩はたっぷり可愛がって満足させる事にする。
まずはレイナからだ。

ひとつ戻る  ひとつ進む

目次  TOP

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。